趣味でも仕事でも、過去の体験談による「あるあるネタ」というのは非常に盛り上がる話題です。
せどりの世界でもそれは同じで、そのあるあるネタは大抵”失敗談”ですよね。
今では笑って話せるようになっていますが、出来ればこういった経験を初心者の方にはさせたくありません。
そこで今回は、良く言われているせどり失敗あるあるをご紹介したいと思います。
「失敗は成功の基」と言います。
私の失敗談を反面教師にし、同じ轍を踏まない様に気を付けていきましょう。
目次
【失敗】で終わらせない
そもそも「失敗は成功の基」ということわざは、失敗したその原因をしっかりと考察し、反省・改善する事により成功へ繋がる事になるという意味です。
つまり失敗を失敗のまま終わらせず、反省し次に活かす事が非常に大切です。
失敗を失敗のまま終わらせるのはなんの意味もないですからね。
最後まで読んでもらって、今回紹介する「失敗あるある」を自身で体験してしまわない様にして下さい。
失敗あるある集~仕入れ編~
自宅で冷静に仕入れの出来る電脳せどりではそこまでですが、特に初めの内の店舗せどりでは緊張などで冷静さを欠きやすいです。
また、リサーチツールによりますがその時点でのAmazon価格を知る事しか出来ず、”価格差マジック”に騙されやすいですね。
これから紹介する「あるある」は、どれもモノレートさえしっかりチェックすれば防げる事なので、あなたは絶対に「あるある」とならないように気を付けましょう。
あるあるその1、価格差しか見ていない

例えばこのような商品が中古でケース・説明書・付属DVD完品で1,500円で販売されていた場合、あなたなら仕入れますか?
「No」と答えたあなたは、大正解です。
モノレートを確認すれば分かりますが、12ヵ月でたった4回しか売れていません。
スパンでいうなら3ヵ月に1回です。
仮に現在の最安値で販売したとして、利益率は25%ですがその金額は681円しかありません。
当ブログでもモノレートの使い方はしっかりと解説しているので、このような商品は絶対に仕入れないかとは思いますが・・・。
特に初めての仕入れでは、価格差のある商品を見つけただけでつい嬉しくなり、冷静さを欠いた結果正しい判断が出来なくなりがちです。
自分は大丈夫と思っていもついついやってしまいがちなミスの一つですので、モノレートの確認は充分に行いましょう。

あるあるその2、片方のコンディションしか売れていない

今度は3ヶ月間でも見てもしっかりと売れている事が確認出来る商品です。
例えば、こちらの【新品】が9,500円で販売されていた場合、あなたなら仕入れますか?
答えはNoです。
こちらは、モノレート下部にある期間毎の最安値一覧を確認すれば分かります。

表示の都合上、全ての期間を写せなかったのですがこの価格では一度も売れていません。
つまりモノレートのランキング推移グラフは全て中古商品で形成されていたという事です。
ここまで極端な価格差ですと意識していれば引っ掛かりにくいですが、逆に中古が全く売れずに新品だけ・・・といった商品もあります。
その場合は価格云々では無く、中古というコンディション自体に需要が無いので値下げしたところでどうにもなりません。
もし仕入れてしまった場合は、ヤフオク・フリマなどの別販路での販売も視野に入れましょう。
Amazonよりも即金性があるので、早めに捌いて次の仕入れ資金に回してしまった方が良いからです。
あるあるその3、値上がりした直後だった

例えばこの商品の新品が6,000円ほどで販売されていたら非常に美味しいですよね?
ですが、フタを開けてみるとこんな商品です。

3ヵ月平均5,906円。
最安の出品者が居なくなり、結果的に値上がったように見えただけの商品でした。
もちろん、本当に需要があれば15,000円という価格でも売れていきますが、こういった商品の多くは元々の回転が悪く、ランキングが悪い傾向である事が多いです。

さすがにこのランキングでは需要があるとは言えず、ましてやここまで大きな値上がりですと売れる事はまずないでしょう。
価格差のありすぎる商品の場合は、こういった見せかけの値上がりに騙される事が多いのでしっかりとモノレートをチェックする癖をつけましょう。
ただランキングや廃盤商品などから高値を維持するまたは、高値でも売れる根拠があれば仕入れる事もあります。
なのでこの様な商品を見つけたら、少しでも良いのでその商品について調べてみましょう。

これと似たような状況で、一時的なAmazon在庫切れ商品なんかもあったりします。
あるあるその4、一時的なAmazon本体の在庫切れ

いきなり赤丸部分で約2,000円→約6,000円と大幅な値上がり!
過去12ヵ月分のランキング平均も94位と上々!
もし値上がり前の2,000円で仕入れ出来れば、爆益でウハウハ?
・・・なんて考えてしまいがちですが、フタを開けてみればこうなっていました。

濃い緑の線はAmazon本体の価格推移です。
赤丸部分では途切れていますが、これはAmazon本体の在庫が無くなっている事を意味しています。
つまり、Amazon本体の在庫が無くなったため一時的に値上がりしたように見えただけですね。
Amazon本体はご存知の通り、せどらーだけでなく大手ショップですら太刀打ちできないような低価格で販売している事がほとんどです。
そんな低価格のAmazon本体が在庫切れとなれば、画像の様に一気に値上がる商品もあるのです。
このままもしAmazon在庫復活とならなければ、今回の商品でも6,000円は怪しいですが4,000円~5,000円は狙えたのではないかと思います。
このAmazon在庫復活に関しては、正直確証を持って断言できるせどらーはいません。
どのような理論も所詮は推測の域を出ず、100%では無いのです。
ですが逆に言えば、ある程度は推測が出来るという事です。
http://secondjob-newsletter.com/2017/07/03/tenbaisokuhou-14/
少しコンセプトは違いますが、Amazon本体の在庫に関してはこちらで詳しく解説しています。
この他に、他ネットショップの在庫数・実店舗での取り扱いなどを確認すれば、非常に高いレベルでの推測が可能です。
あるあるその5、リサーチした商品が違う

とあるショップで販売されているこちらの商品。
モノレートでリサーチする為にJANコードで検索してみると・・・。

商品画像が全く違いますし、そもそも商品名が違います。
よく見ればすぐに分かるのですが、JANコードで一番上にHITしてしまった以上、妄信的に信じてしまいがちなのです。
どうしてこのような現象が発生するかはさておき、モノレートの検索システムはGoogleやYahoo!のようにそこまで精度が高くないです。
モノレートでは一番に表示される商品が該当するとは限らない事が多いので、必ず商品名や画像を確認しましょう。
特にフィギュアなんかは似たような商品が多くあります。

こちらはゲームセンターのプライズ(UFOキャッチャー)の景品フィギュアです。
商品画像は全く同じようにしか見えませんが、下のフィギュアにはその名前に『リバイバル』と書かれていますね。
復活・再生という意味の英単語であるこの言葉の通り、下のフィギュアは実は再生産品です。
このフィギュアでしたら価格差も無いので間違えて仕入れてもそこまで痛手にはなりませんが、間違った方で出品すればクレームの元になりかねません。
購入者様に不快な思いをさせない為にも、調べてみて分からなければ時には仕入れ自体を諦める事も重要ですね。
最後に
初心者時代にやってしまいがちな代表的失敗を取り上げてみました。
仕入れと一括りにしても、細かなもので言えばもっとたくさんありますがさすがに書ききれないです・・・。
今回紹介した失敗は言われてみると『そんな失敗、普通する?』と思いがちですが、特に初心者の方ですと結構引っ掛かります。
しかしよっぽど見当違いなリサーチをしない限りは、どれだけ資金が少なくとも一つ二つのミスでは廃業とはなりませんので安心してください。
ですが、それを積み重ねてしまうとジワジワと自分の首を締める事になるので、十分に注意してください。

http://secondjob-newsletter.com/2017/07/17/dansyarinituite/